物語は前作から数年経ったところから始まります。
せいたかさんはおチビ先生と結婚し、可愛い女の子を授かって、小山に新居を建て、そこで幸せに暮らしています。
この物語は、そんなせいたかさんのれんらく係を務める風の子と、その仲間たちが、絶滅していると言われていたマメイヌを探す奮闘を描いています。
コロボックルが主役となった最初のお話で、この巻以降、物語の主役は、せいたかさんから、コロボックル達へとバトンタッチされ、コロボックルの活躍がクローズアップされるようになります。
全体的にからっとした若々しさの漂う作品で、風の子を始め、コロボックル達の個性も、よりはっきり生き生きと描かれています。と、同時に、コロボックルの生活も具体的にわかってくるのが、嬉しい作品でもあります。とにかく、登場するコロボックルが皆、魅力的で、楽しいです(^^)
私のお気に入りはおチビちゃん。フエフキと風の子がマメイヌを探しに竹やぶに入って行ったのを追っかけて行く、好奇心の強さが可愛らしくてたまりません。
楽しめる、という意味では一番オススメな作品かもしれません。元気になりたいときに手にとってみて下さい♪
出演者リスト
◆コロボックル編◆
呼名 正式名 人物紹介 風の子 クリノヒコ キムズカシヤの後を継いでせいたかさんのれんらく係になる。
コロボックル国の出来事を書きとめているせいたかさんの手伝いをするために、友人を集めて コロボックル通信社を発足。これが発展してコロボックル国で最初の新聞社となり、そこで編集長として活躍する。
マメイヌの捕獲の際にも中心的役割を果たした。
呼名は風の様にすばやく動けることと、子供の頃に風に吹き飛ばされてしまったことに由来している。のちにオチビと結婚。身長3cm2mmフエフキ スギノヒコ コロボックル小国を守るクマンバチ隊の隊員兼コロボックル通信の通信員。マメイヌ発見にも貢献する。
荒っぽくて意地っ張りな反面、女の子と話すのを恥ずかしがるシャイな一面も(^^)。フエの名手でもあり、呼名はそこからつけられた。
風の子とは同じ日に生れ隣同士で育った親友。クリ一族の生まれだが、スギ一族のところへ養子にいったためスギノヒコを名乗っている。
マメイヌ発見後に結成されたマメイヌ隊の隊長となる。おそらく将来はクマンバチ隊の隊長になると思われる期待のホープ。ハカセ カエデノヒコ サザンカ老先生の下で医師の修行を積むかたわら、コロボックル通信員としてマメイヌ捕獲に尽力する。 風の子たちより少し年上で、おっとりした落ちついた雰囲気の人。4巻ではツムジイの診察を行っていることから、今では一人前の医師になった模様。 サクランボ サクラノヒコ 地下工場でツバキの技師の片腕を務めている優秀な技師。コロボックル通信員でもあり、マメイヌを捕獲するために、かたつむり型ワナを開発した。 3巻では、飛行機の開発に挑戦している。
呼名はさくらの赤ん坊が省略されたもの。背が小さくていたずら好き…らしい。 子供の頃の憧れをそのまま仕事にしてしまった感じがして、ちょっと羨ましい(笑) おハナの実の兄でもある。ネコ ヤナギノヒコ コロボックル通信員。おとなしいが狩りの名手。足音を全く立てないで歩く事が出来る。呼名はそれをネコになぞらえたもの。
その後、編集長として多忙になった風の子に替わり、愛妻テマリさんとせいたかさんご夫妻の連絡係を務める。おチビ
クルミのおチビクルミノヒメ オハギちゃんに替わってママ先生の連絡係となる。
持ち前のおてんばと好奇心で強引にコロボックル通信員になる。
呼名はママ先生になぞらえて風の子が命名した。
機械に強く新聞の印刷業務を引きうけたり、詩人としても優れた作品を生み出すなどの多彩な才能を持つ女性。
後に風の子と結婚。子供も誕生した模様(^^)
◆人間編◆
名前 人物紹介 オチャメさん
チャムちゃんせいたかさんとオチビ先生の長女。
ミツバチ事件の際には、そうとは知らないながらもミツバチぼうやの救出に一役買うことに。
高校で杉岡正子と知り合い親友になる。
ふっくらとした色白の美少女で、口数が少なくおっとりした性格をしている。エク坊 せいたかさんの家に新聞を運んでくる少年。実はユビギツネ使いの家筋の子供。郵便局長の家の離れに祖母と二人で住んでいる。
高校卒業後、親戚を頼ってブラジルへ。はじめてクリスマスパーティーに招待してくれたせいたかさんに毎年クリスマスカードを贈っているらしい。郵便局長 せいたかさんの近所の特定郵便局の局長。せいたかさんに自分の家に伝わるユビギツネの伝承を詳しく話してくれた。 エク坊はこの人の家の離れに住んでいる。 ・出演者は基本的に登場順に紹介しています。
・間違いや見落としに気づいた方は是非ご一報ください(^^;
このページのテーマは、春!です。
イメージのもとはおチビちゃんの書いたこの詩です。
「うめがさいたら うめのはなびらに
うたをかこう
はなびらひとつに うたがひとつ
かぜがみつけて くばってあるく
シンブン シンブン
はなびらのシンブン
でもこれは
かぜにあげる てがみなのに
かぜはよめないものだから
シンブン シンブン
はなびらのシンブン」
春の訪れと共に終わったこの物語を象徴しているような詩だと思うので、どうしてもこの詩にあったイメージのページにしたいと思ったんです。でも、なかなかイメージどおりのウメが見つからなくて、結局色調で選んでしまいました(T_T)
でも、サクラも春らしくていいですよね!?(ちょっと強引かなぁ。。。)