■2002/08/12 (月)
「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」 |
板橋美術館で開催中の「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」に行って来ました。
この展覧会は、イタリアのボローニャで毎年開催される国際絵本原画展の入賞作品を紹介するもので、板橋美術館で毎年開催しています。
いつも気になっていたのですが、私の家からはちょっと距離があることもあって、今回はじめて行ってみました。
覚悟はしていたのですが、ホント遠かった★
なによりも最寄駅から離れているのが痛かったデス。
一時間に一本の無料送迎バスを逃すと、タクシーに乗るしかないんですよ(汗)
もちろん私は、お約束かのようにタクシーに乗りました(−−;;
・・・バスの発着場所は一体どこだったんでしょう???
未だに謎なままだったりしています。
んで、なんとか会場にたどりついたものの、帰りのバスの時間を確認したら、正味40分も見られないことが判明!
ワタクシ、かなりのんびり作品を見るタイプなので、めちゃめちゃ焦りました。
閉館一時間前に入った私が悪いのはわかっているんですけど、、、なんでこういつもギリギリな行動しか取れないのかなぁ。。。(^^;
そんな感じのせわしない鑑賞となってしまったので、個々の作品については、残念ながら、具体的なコメントはできないのですが、絵本がいかにアーティスティックな媒体になりつつあるのかということを、実感させられた展覧会ではありました。
作品全体ではなく、一つの作品に使用したイラストを、2,3点ずつ展示するという展示方法だったから、よけいにそう感じたのかもしれませんが、それぞれの作品に表われた作者の個性に圧倒された…って感じです。
絵本ってどういうものだったんだけっけ?と基本的な部分がわからなくなるほど、そこに込められたメッセージや、表現技法が多岐に渡るこの展覧会が、単なるイラスト展にならない要因って一体なんだったんだろう?という思いが、今も頭の中をめぐっています。
いつから絵本って、子供のためだけのものではなくなったのでしょうねぇ?(もしかして、最初からそうだったのかなぁ?(^^;)
ただ、すごーく大雑把な括りだとは思うんですけど、絵本の表現方法って、極限まで削り込んだ簡潔なフォルムか、徹底的に描き込んだ細密画になってしまうっていうことだけは、今も昔も変わらないんだぁという気がしました。
あと、世界各地から送られた作品が、その国特有の表現というものを、あまり感じさせなかったのは、ちょっと驚きでした。表現方法がボーダーレスな広がりを見せていて、それを見た世界中の人が、国籍を意識せず、作品に込められた想いを共有できるっていうことは、非常に健全で喜ばしいことだと思わずにはいられませんでした(^^)
おせじにも広いとはいえないスペースに、作品がギュウギュウに押し込まれていた展示室は、文字通り、いろいろな意味で密度が濃かったです。
絵本の‘今’を感じたい人は、是非一度、足をむけるべき展覧会だと思います。
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