■2002/05/27 (月)
展覧会に行ってきました。 |
土曜日に、カンディンスキー展へ行って来ました。
ようやく…という感じではありますが、今日は、初の展覧会レビューです。
予定では、もっと早く書くはずだったんだけどなぁ…(悩)
ま、都合の悪い事は考えない事にして(^^;、最初に紹介していた展覧会のレビューを、一番最初にすることができただけでも良しとしましょう♪
はっきし言って、長いです(汗)
しかも、大した事書いてないので、自己満足だと思って、捨て置いてください(^^;;
カンディンスキー展には、会期の終わる一日前に行ったので、混んでいるだろうと、覚悟してたのですが、思ったよりも空いていて、見やすかったです(^^)
展示作品数も、多すぎず少なすぎず、ほぼ満足できる量をキープしていたので、好感が持てました。
ロシアが所蔵している作品を集めた展覧会なので、展示作品は、比較的初期のものが中心となっています。
ですから、具象から抽象へ移行し、彼独自の作風を確立するまでの、変化を辿る事ができるという意味で、なかなか興味深かったです。
初期の作品は、マットな色面で構成された、風景画がメインとなっていました。
どの作品も、それぞれの色の自己主張が強くて、まるで色同士が闘っているようでした。
色のトーンだけ見ると、強い配色なのに、画面全体でみると、なんとも言えない温かみと丸みを帯びているのが、すご〜く心地よかったです♪
この独特の温かみってロシア特有のものだと思います。
シャガールなんかにも同じようなセンスを感じるところがあるから、彼らの根本に流れる民族的な要素なんじゃないでしょうか?
効果的に使われてる黒の輪郭線のルーツも、多分、ここにあるんじゃないかと思います。
今まで、カンディンスキーって、基本的に色で表現するタイプの人と、思い込んでいたのですが、今回の展覧会をみて強く感じたのは、線で理論を構築していくタイプの人だったんだなぁ。。。という事でした。
(あ、あくまでも私の印象です。専門家が見たらなに勘違いしてやがんだ!ぶぁ〜か!!という程度の話です。見逃してください(^^;)
素描とか、下絵を見ていると、線の効果を、じっくり確認しながら書き込んでいる感じが、すごくしたんですよ!
やっぱり、線にオリジナリティのある人って好きだなぁ〜、一人でニコニコしちゃいました。
で、色は、それをいかに効果的にみせるか、ということを楽しむように、置いている気がしました。色に関しては、置く場所を本能で知っていて、描いている、、、って感じでしょうか?(多分★)
この人が、抽象に走ったのって、必然だったんだろうと思います。この豊潤な色彩のイメージを表現するためには、具体的な物の形って、足かせとでも言うべき、邪魔な存在だったんだろうなぁ、って気がしました。
今回の展覧会のメインは、コンポジションYとコンポジションZという、幅三メートルくらいある大作。
二つが並べてある空間は、ホント圧巻!カッコ良かったです。
二つとも大作の名に恥じない、力強い作品で、下絵で見せたような、試行錯誤の跡を全く見せておらず、見る側を圧倒する迫力を持ってました。
見ている人も、なんとなく、遠巻きにして作品をみていましたしね。
私も、近寄って見てもいいのかな(^^;と一瞬、躊躇してしまいました。
これは、絶対、生で、あのサイズを確認しなくては、ダメな作品だと思います。
図版で見た限りでは、こんなに面白いとは、思えなかったので、これを見れただけでも、行った甲斐はあったかな、と思っています。
全体的に見て、カンディンスキーの作品って、かなり理詰めで論理的な性質を帯びている気がしました。
へんな言い方かもしれないけど、大人の嗜好品??とでもいうような、知的な遊びの要素を秘めている気がします。だからきっと、通な人には、たまらないんじゃないでしょうか?
残念ながら、私はそこまでに域に達していないので、これ以上のことはいえないんですけど・・・ね(^^;;
なんとなく、そんな気がしました。
…と、まぁ、そんな感じで、特別展を一時間くらいかけて見た後、常設展をチョコっと見て、正味二時間ぐらいで、会場を後にしました。
予定では、そのあと、美術館に入っている、クィーンアリスで、お茶でもしたかったんだけど、貸し切りで入れませんでした。残念★
オープンカフェみたいなスペースもあるみたいだったし、気持ちよさそうだったんですよ〜(><)
次、行く時こそ、行きたいなぁ。。。
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