コロボックルとは?


思いつくままに項目を分けて書いてみました。今後もう少し増やして行くかもしれません(微妙だけど★)
こんな項目も欲しいというご意見等ございましたら、アドバイスしてください。

コロボックルの特徴
コロボックルの名前
コロボックルの語源
国のしくみ
コロボックルの味方とトモダチ




コロボックルの特徴

 身長3センチ弱。体重1グラムくらい。外見は、人間よりも頭でっかちで足が大きく太っているので、決して人間とそっくりな訳ではありません。
 脚力が強く、人間に換算したら40馬力くらいの力を持っていて、人間の数倍の早さで動きまわることができます。 しかも、人間に見つかる恐れがあるような作業をする時には、アマガエル型の服を着て アマガエルに化けてしまいます。だから、普通の人間にはまず見ることはできません。
 日本語を喋っていますが、ものすごい早口なので人間が聞くと「ルルルルル…ッ」 としか聞こえません。もちろん頭の回転も速いです。
 あと、からだが一種のトランジスタのような役割をするらしく、アンテナとちょっとした部品だけで電波を受信することができます。現在では、その体質を生かしたラジオも開発されています。

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コロボックルの名前

 コロボックルの名前は、最初に木の名前がついていてそのあとに男はヒコ、女はヒメを名乗ります。木の名前が人間でいう苗字で、一族を表します。
 しかしそれだけでは、区別がつきにくいのでそれぞれに人間の名前と同じようなよび名がつけられています。
 よび名は本人が決めるものではなくて、周りが呼びやすいように付けたものです。だから、呼びにくくなれば変えられてしまうこともあります。それ以外に愛称を付けることもあるようです。
 なお、一族を代表するものは、よび名は使いません。ヒイラギノヒコのように、名前をそのままよび名として名乗る事になります。これはコロボックルにとって、大変名誉なこととされています。

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コロボックルの語源

 『コロボックル』とは、アイヌ語で蕗の葉の下の人という意味を持つ、アイヌに伝わる小人族の名前です。
 せいたかさんが、自分が見た小人の正体を調べていた時に発見した言葉で、それを聞いた小人たちが自分たちを 表す言葉として用いるようになりました。
 それまでコロボックル達は、自分たちは日本の神話に登場するスクナヒコナノミコトの子孫だと信じていました。 しかし、コロボックルとスクナヒコ様の間には共通点が多く、同じように自分たちのことを指す言葉だと考えたのです。
 また、近所の村人の間には『小法師さま』という小さな人に関する伝承が残っていました。他にも「コロボッチ」や「コロボウシ」 などと呼ばれることもあったようで、どれも、コロボックルが訛って伝わった言葉と思われます。
 コロボックル達は、これらを全て自分たちの事を指す言葉として、おおらかに受け入れているようです。

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国のしくみ

 正式名称は『矢じるしのさきっぽのコロボックル小国』
 世話役と呼ばれる、国を治める大統領のような役割のコロボックルと、世話役をたすける相談役 と呼ばれる人たちを中心とした、ゆるやかな統治国家です。
 地下には、岩を刳りぬいてつくった七つの町があって、約千人のコロボックルがそこに居住しています。
 工場もあって、そこではコロボックルの生活に必要なものが作られています。工場は、昔からあったのですが、今では、人間の技術を取り入れて、かなり近代的な設備を備えるようになっています。せいたかさんが電気技師ということもあって、電気関係の技術は、特に発達しているようです。三巻に登場する小型オーニソプター(はばたき式飛行機)も、ここで開発されました。
 地上には、せいたかさん一家が住む家と、せいたかさんが若いころに作った小屋が並んで建っています。この小屋は、コロボックルたちから「城」と呼ばれて親しまれています。「城」には、役場や学校などの公共機関が置かれていて、コロボックルの集会所として利用されています。
  その他に、国を守るために、クマンバチ隊というクマンバチの針を武器とする軍隊と、その分隊としてマメイヌ隊が結成されていて、様々な場面で活躍してます。
 新聞社はもちろん、最近では、放送局も開設されました。


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コロボックルの味方とトモダチ

 コロボックルは、人から常に身を隠して生活をしていますが、コロボックルが信頼できると判断し、トモダチになりたいと思った人の前ならば、姿を見せる事があります。
 しかし、人に姿を見せる事は、彼らの生活を脅かす危険性も秘めているので、コロボックルは姿を見せることに関しては非常に慎重です。そのため、人との距離の取り方は、掟によってきちんと定められているのです。

 まず、せいたかさん一家は、コロボックル小国の全容を知り、コロボックルに協力してくれる特別な存在とされています。コロボックルは、彼らを一族全体の協力者として、親しみを込めて『味方』と呼んでいます。

 次に、味方とは別に『トモダチ』と呼ばれる人達がいます。
 ミツバチ事件以後、コロボックルは、個人的に気に入った人間と出会った時には、その人と一対一の個人的な関係を結ぶことが許されるようになりました。但し、コロボックルの背景を明かさず、この世にただ一人の存在となることが義務づけられています。
 あくまでも私的な関係であるという点が、『味方』と『トモダチ』の決定的な違いです。

 また、コロボックルの方で、どうしても一族全体のトモダチにしなければならないと判断した時には、その人を4巻で登場したタケル少年のように、『みんなのトモダチ』として特別に扱います。けれども、この人達の前には、基本的にトモダチとなったコロボックルしか姿を見せません。
 『みんなのトモダチ』は、将来的にはコロボックルの『味方』となる事が期待されている、味方予備軍と考えてもよいでしょう。

 なお、佐藤さとるさんも正式には『みんなのトモダチ』の一人です。ただし、コロボックルと直に会う事はなく、小さな国のことは、すべてせいたかさんを通じて知らされる、とされており、その点で作者は別格扱いなのだそうです。

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